Atariから学ぶこと
「Atari 2600」に学べ--成功するゲームの鍵は「共有体験」と「適応」 - CNET Japan
今更ながらGDCの話。
まぁアメリカでのカンファレンスなのでAtariが中心になるのも不思議ではないですが。
あとAtari 2600を神格化しすぎてるような印象も受けるが、言ってることはあながち間違いじゃない。
この1970年代のビデオゲームコンソールに対してBogost氏が愛着を持っていることは明らかだが、同氏が真に主張しようとしていたのは、成功するゲーム、特に多くの多様な人々に楽しまれるようなゲームの礎は、先進かつ卓越したテクノロジにはほとんど関係しておらず、楽しめる共有体験を生み出す仕組みにより深く関係しているということだ。
「Atari 2600」に学べ--成功するゲームの鍵は「共有体験」と「適応」:スペシャルレポート - CNET Japan
Bushnell氏が追い求めたものは、任天堂が同社のWiiに組み込もうとしてきたものでもある。それは、人々が一緒に何かをやることで楽しむことができる感覚だ。
「Atari 2600」に学べ--成功するゲームの鍵は「共有体験」と「適応」:スペシャルレポート - CNET Japan
Bogost氏は「だからこそ、『Wii Sports』コレクションの中で『Wii BOWLING』が最高のゲームなのだ。これは、体験と背景状況を実にうまく再現している」と述べる。
「Atari 2600」に学べ--成功するゲームの鍵は「共有体験」と「適応」:スペシャルレポート - CNET Japan
なんかWiiを褒めすぎている気がしないでもないが、「一緒に遊べる」という意味においては任天堂の方が上である気はする。
というのも、NINTENDO64からゲーム機標準で4人対戦ができるようになっているため、その分多人数ゲームに関しては任天堂の方がタイトルも経験も豊富な点から。
あと、「人々が一緒に何かをやることで楽しむことができる感覚」というものの一例は、別記事のWill Wright氏の発言からだが、
「Wiiは、私が見るところでは非没入型ゲームだ。よく考えてみると、Wiiの面白さは画面上にはない。面白いのは友人の振る舞いだ。おかしな格好で何かを振り回して、時にはテレビに放ってしまうというような」(Wright氏)
「ゲームは自我を育てる」:ウィル・ライト氏の考えるゲームの本質的魅力とは - CNET Japan
こういうことかな。
別にWiiのような体感ゲームに限らず、他人とゲームをするのはコンピュータにはない「振る舞い」が見えるからなんだろうな。
さらにBogost氏は、過去の財産を再現あるいは現代化しようとする誘惑は常にあるが、本当に有効なのは、人々が過去の財産で得た体験をアップデートすることだと言う。
Bogost氏は加えて、こうした体験をアップデートしようとするときに重要なことは、新しいゲームが作成されるゲーム機の限界や長所を心に留めておくことだと述べた。
「Atari 2600」に学べ--成功するゲームの鍵は「共有体験」と「適応」:スペシャルレポート - CNET Japan
「PLAYSTATION 3」(PS3)が素晴らしいグラフィックをサポートしているのを知っていることは、単にゲームで大爆発や信じられないほどのリアル感を出せるからといって、そのゲームが良いものになるということではない。
しかし「Flower」のような美しい画像に依存するゲームを製作する場合、PS3は申し分のないプラットフォームだ。
まぁ、そりゃそうだ。PS3に限らずWiiやXBox 360にしても同様。
最近はハードの特色とか性能とかそういうものを踏まえていないゲームが多いからなぁ。どのゲームとは言いませんが。
「Atariは今なお生き続ける遺物だ。(ビデオゲーム業界の)歴史の強力な一面であり、こうした理由においてだけでもAtariを知っておくべきだ」
「Atari 2600」に学べ--成功するゲームの鍵は「共有体験」と「適応」:スペシャルレポート - CNET Japan
ちょっと言い過ぎな気もしますが、Atariが70年代・80年代初頭のゲーム業界を引っ張っていたのは事実であるわけで。
まぁ、こういう古臭く見えるゲームからでも学ぶことはまだまだありますよ、っていうことかと。
あとAtariの歴史の一面といえばアタリショッk・・・いえなんでもありません。
とまぁここまで読んできて、Atariの事もあまり知らないことに気づく*1。
ゲーム史でも勉強しようかなぁ。
Racing the Beam: The Atari Video Computer System (Platform Studies)
- 作者: Nick Montfort,Ian Bogost
- 出版社/メーカー: The MIT Press
- 発売日: 2009/01/09
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余談。
元記事の1ページ目と4ページ目の内容が全く同じなのは何故?