移ろいゆくゲームに対するニーズ
Internet Watchより。
家庭用ゲーム人口600万人減、非利用者の4割「他に欲しい物ある」
以下元記事(http://report.cesa.or.jp/press/p090323.html)の調査結果などに関して思ったこと抜粋。
●日本の一般生活者の家庭用ゲーム現参加率は29.4%。
「現在も継続的に家庭用ゲームに接している」と回答した家庭用ゲーム現参加者は、およそ3人に1人の29.4%。全人口へ拡大推計した結果は、3,107万人となりました(2007年は30.3%・3,739万人)。
CESAのゲーム関連調査報告書 2009CESA一般生活者調査報告書プレリリース
●家庭用ゲーム非参加者の動向、「ゲームに対して興味・関心がない」「他にやりたいことや欲しい物がある」等が上位に。
家庭用ゲーム非参加者(「家庭用ゲーム休眠顧客」+「家庭用ゲーム新規期待顧客」+「家庭用ゲーム非受容層」)768サンプルに、「家庭用ゲームをしない・しなくなった理由」を複数回答でたずねたところ、「ゲームに対して興味・関心がない」(45.4%)、「他にやりたいことや欲しい物がある」(45.2%)の順に高いことがわかりました。
CESAのゲーム関連調査報告書 2009CESA一般生活者調査報告書プレリリース
単純に考えれば、こういう意見が出ているのはある種時代の流れなんだろうなぁ。ゲーム好きの私からするとちょっと悲しいですが。
ファミコン全盛期の頃やっていたゲームプレイヤーも今では忙しくなってしまってゲームをする時間がない。
だから今までゲームをしていた人のゲーム離れが進む。
最近の場合は娯楽なんてゲーム以外にもありふれている。
だから新規でゲームをする人は少なくなる。もちろん今までゲームをやっていたプレイヤーもゲームをしなくなる、と。
今後当産業が克服すべき課題として、魅力あるコンテンツの創出や非参加者にもわかりやすい商品紹介等を通じた取り組みが急務であるとうかがえます。
CESAのゲーム関連調査報告書 2009CESA一般生活者調査報告書プレリリース
そうは言うが、それだけでゲーム産業を盛り上げるのは難しいだろうなぁ。
もっと違った取り組み(最近の例では、任天堂がやっているカジュアル層の取り込み*1 )が必要なんじゃないかな。
●携帯型ゲーム機のゲーム以外の利用機能ニーズ、「音楽再生」機能がトップ。
携帯型ゲーム機に欲しい複合機能は、「音楽再生」機能が32.5%でトップ。次いで「インターネット接続」機能(28.5%)、「カメラ撮影」機能(24.9%)の順で、携帯電話同様に1台のゲーム機でいろいろな楽しみ方を望んでいることがうかがえました。
CESAのゲーム関連調査報告書 2009CESA一般生活者調査報告書プレリリース
もう最近ではゲーム専用のゲーム機には価値がないようなとらえ方をされる風潮でもあるのかなぁ。
どんなゲーム機にも複合機能が付いて当たり前という感じ。
個人的な考えではあるが、この流れは携帯電話から始まったのかな、と思う。
昔は電話の機能しか持っていなかったけれど、ちょっとしたゲームができるようになり、最近ではiPhoneのように色々なことができるような端末が登場している。
で、携帯電話でもゲームができるからゲームだけしかできないゲーム機は意味がない*2、という風潮になったのかな、と。
少々こじつけが過ぎるかもしれないがこう思う。
とはいえ、携帯電話のゲームにも既存のゲーム機にもそれぞれでしか出来ないことがあるはずだから、お互いに共存してゲーム業界を盛り上げて欲しいなぁ、とは思います。*3
そのほか報告書では、「ゲームへの否定的見解に対する考え」「北京オリンピックとゲーム」「魚釣りとゲーム」「高橋名人の認知度」「非ゲームユーザーからみたゲームユーザーのイメージ」などを掲載しています。
CESAのゲーム関連調査報告書 2009CESA一般生活者調査報告書プレリリース
「高橋名人の認知度」がすごく気になる。
が、
A4判、本文141ページ、税込価格5,250円
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高い、高いよ・・・。